ナカムラタクヤのナンヤカンヤ2

はてなダイアリーから引っ越しました。過去の記事を統合し、こちらで書きます。

Rails Tutorialいいぞ

個人的にRuby on Railsに興味があって、(本当はDjangoとかも気になっているんだけど)、Rails Tutorialを初めてみた。開発環境もクラウドIDEのCloud9を使えば簡単に準備ができるし、とても快適。

そしてわかっているようでよくわかっていなかったデプロイまわりの知識が若干増えた。

なお、本日は夏休み。イベント続きでロクに家にいなかった土日と今日を活用して、昔のminiDVデープもとい、HDVの映像素材をPCに取り込んでいるのをやりつつRaspberry Piを触っているという遊びっぷり。最近買ったAIスピーカーを自作するムックもRasPiの設定に役に立った。自分の理解度にドンピシャでした。

ただ、一定レベルを超えた人には冗長らしいので注意な。

ちなみに、土日でひけた蕁麻疹がまた発症。今度は右手の親指の付け根がかゆい。いやこれは虫さされか。通常蕁麻疹は指の腹側面に出るので。

楽しい大学生たちに支えられて ~ MIRAI BASE のこれまでとこれから ~

※この記事は「コワーキングスペース運営者限定アドベントカレンダー Advent Calendar 2017」の11日目(12/11)の参加エントリーです。

昨日公開になった、コワーキングスペースもりおかの川村さんによる「コワーキングスペースは個人からコミュニティ相手の商売に変わるのか?」に引き続きお送りいたします。

(「アドベントカレンダー」というのは、12月のカレンダーの裏側にお菓子が仕込まれているやつですが、IT界隈だとこのように自己申告の持ち回り制、ゆるりとしたリレー形式でブログを書くことが多いようです。)

北海道の函館市コワーキングスペースMIRAI BASE」を運営している中村拓也と申します。現在の所属は(株)函館ラボラトリ、アイ・アイス(株)Code for Hakodate、まちづくりエージェント Side Beach City. あたりです。ではまず場の紹介から。

## MIRAI BASE の紹介

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函館市の美原にあるコワーキングスペースです。横浜市のみなとみらいにある(株)アットウェアの開発拠点「函館ラボラトリ」が現地法人化して今年「(株)函館ラボラトリ」になったのですが、そちらが管理しているコワーキングスペースです。

函館ラボラトリが繁華街・オフィス街の本町から美原に移転、現地法人化するにあたり、懇意にしていた弊社代表の松舘渉から空きスペース提供の提案を受けたのが始まりです。社会人と学生で構成されるボランティアメンバーでまずは内輪のフリースペースとして始め、少しずつ外に広げ始めました。今は管理業務を中村が、企画や店番などの運営業務はボランティアとして中村+学生が行うようになっています。

## 自己紹介

1986年函館市生まれ、首都圏で大学進学(埼玉)(※1)と初めての就職(東京、転職で横浜)をして、30歳の春、北海道新幹線開業の直前に函館に戻ってきました。

(※1)大学受験の頃から函館に戻る前提で東京の大学を探していたのですが、それはまた別の機会に。ざっくり書くと観光まちづくりと映像機器クラスタの人でした。なんで函館に戻ろうと思ったかというと、山と海が毎日見れるのが大きそうです。

詳しくは、下記リンクにある函館市地域交流まちづくりセンターの『はこまち通信 第40号』の特集記事をご覧ください。PDFです。

4月から(株)函館ラボラトリの松舘から鍵を借りて学生たちと自主運営、その後今年7月に(株)函館ラボラトリに転職し、ボランティアから管理担当の社員になりました。

コワーキング関係のつながりで言うと、12月7日に記事を執筆された広瀬眞之介さん(当時はネコワーキングはまだ無かった)には学生時代お世話になったり(イカ娘とイカール星人とのコラボ企画の件で)、就職してからは星野邦敏さんのコワーキングスペース7Fにはたまーに勉強会などでお邪魔していました(当時は東松山市に住んでいたので、よう行ってたな、、、と今更ながら思います。)、故・渡辺保史さんと函館つながりで知り合った杉浦裕樹さんに会いに横浜のさくらWORKS<関内>に行き高見知英さんと知り合い、横浜に移ってからは、港南台タウンカフェ鶴見の kura-cafe を運営する斉藤保さんのところにお世話になり、それからは当時オープンしたての BUKATSUDO などにもよく行っていました。

## 美原の紹介

函館と言えば、和洋折衷の街並みでおなじみの場所「西部地区」です。ですが、美原はそこから車で30分、ざっくり言うと飲み屋の少ない商業集積地+ベッドダウンといったところです。イトーヨーカドーと長崎屋改めメガドンキホーテヤマダ電機とカメラのキタムラが半径250mに密集している、と書くと想像しやすいでしょうか。鉄道も路面電車も無い地区ですが、バスの本数は多い場所です。それでもほとんど20時台で終バスですが。

なんとそこから車で10分圏内に笹流新中野と2つもダムがあったり、「公立はこだて未来大学」があったりもします。びっくりなロケーションですよね。終戦直前に完成した飛行場も昔はあったようです。

20年以上前、長崎屋の時代から同人誌を扱っていた北文館さんがあったり、最近では函館駅前のビルの建て替えに合わせてアニメイトが移転したり、隣接する昭和地区には文教堂のアニメガが入っていたり、地元のサブカルイベントやクラブイベントが行われているオシャレなイベントスペースなんかもあり、サブカル度数も高まってきています。

更に昭和地区より更に5分くらい行った石川地区に代官山に続いて2号店となる函館蔦屋書店ができ、ナンパも起こるくらい若者の溜まり場になっています。

要は大部分の地元民(隣接自治体含むマイカー所有者)にとって優しい地区ってことです。

あとは未来大生が多く住んでる(←重要)

## どんなコワーキングスペースなのか

Wifi、電源、プリンタ、フリードリンク、フリーアドレスの机、モニタ、充電ケーブル類、文具、書籍、会議室を提供している規模は小さいですが普通のコワーキングスペースです。

成立過程の関係もあり、利用者の多くは学生です。勉強やミーティング、創作活動などをここで行っています。その中でも最近はちらほらと大人の人も利用してくれたりしてうれしい状況が起きています。

実は3Dプリンタも置いているのですが、企画段階ではFabLabFabCafeにしたいという要望もありながらもカフェができる人がいなかったため、コワーキングスペースとしてのスタートとなりました。

## 何を目指しているのか

FabLabも含め、数人で目指す方向が異なっていたのですが、ボランティアベースでもあり、資金と人材の調達が難しかったので、最終的にコワーキングスペースとしての形態に落ち着きました。

上にも書きましたが、利用者のほとんどが大学生、未来大生です。未来大へは住宅地から1.7kmの坂を上らなければならないため、ほぼ地元のバスユーザーとなります。(一部のマイカー所有者、体力に自信のある自転車乗り(冬は滑るのと寒さでごく一部)、徒歩通学者はいるにはいます)。

そういうこともあり、自宅か大学、近くの飲食店あたりが自習や研究の候補になってくるのですが、そのうち近くの飲食店(※2)ではとても自習やグループワークができるところがなく(電源とWifiが使えるところとなるとなおさら)、コワーキングスペースのニーズがあったということになります。

(※2)美原のど真ん中にラッキーピエロはありますが、作業している人はほとんど見ません。その他飲食店も同様。スターバックスが函館蔦屋書店にあり、深夜25時まで営業していますが、ここにはマイカー所有者か自転車・散歩大好き人間くらいしか来れません。五稜郭函館駅方面に行けば若干の選択肢はあるのですが、基本的に市内のカフェはFree Wifiをやっていないので。

更に、大学で勉強会を含めた公開イベントを行うとなると、事務手続きやら色々手間がかかるということで、持ち込みパーティも含めてイベントスペースとしても柔軟に利用できるところで使ってもらっていることが多いです。

更に言うと、実は学内においても、サークル等のつながりがないと同じ部屋にいる人でも数年間「顔を知っていても、お互いのことを知らない」という状況が起こっているということなので、そのあたりは適度につながりを作っていくようにしています。

そういう意味で、現状は大学生のためのサードプレイスとはなっていますが、今後は地域のフリーランス、企業、サークルさんやご近所さんに彼らの活動が浸透する場になれば良いなと思っています。

運営開始当時の学生メンバーが、あまりにも未来大で学生の行っていることが認知されていないことにショックを受けていたというエピソードを聞いたので、そういった部分もなんとかできれば良いなと思っています。

函館市自体、外からの魅力やポテンシャルはとても高い街ではあると私も思っているのですが、なかなか課題も多い街です。ポテンシャルが生きるような場所にできればという思いまもあります。

ざっくり言うと、MIRAI BASE は「思ったことが叶うような場所」になれば良いなと思って運営をしています。最近だと、ときたま企画の相談が来て企画書に落とし込むのを手伝ったりなどもしていますので、その辺もうまくいけばなと。

実は所属している Code for Hakodate の活動もそういう点から参加している部分も多いのですが、それはまた別のお話で。

## 運営資金は?

場所を提供してくれた函館ラボラトリ及びアットウェアの負担が大部分で、ちょっとした備品などはボランティアである運営側の自腹でやっていました。最初は利用者も少なく、光熱費もオフィスのドリンクも提供されており、そのうち利益が出てきたら、スタッフの交通費に充てたり、函館ラボラトリに支払うイメージでいました。

その後、中村が入社したタイミングで微々たる額ですが、光熱ドリンク代など経費分は回収できれば、という流れになっています。

MIRAI BASE の営業時間は平日14:00-20:00としています。これは、中村がほぼいられるであろう「休業にしずらい」時間として設定しています。実はその前後や土日も遊んだり勉強したりしながらボランティアとして開けられますし、学生のボランティアスタッフもいるのですが、そのあたりは不安定なので現在はSNS限定などでひっそりアナウンスしている状態です。

実のところ、朝に使いたいママさんから要請があれば8-9時からあけてますし、会議で使いたい旨もらえれば24時まで開けています。それと中村は22時くらいまでCode for Hakodateとか別のところの作業だったりとか勉強だったりとか遊んでいたりするので、平均すると10:00-22:00くらいの営業時間になっています。学生が課題などやっている時は、26時くらいまで空いている時もあります。(中村は他に店番がいる間は日中数時間単位で休憩をとっているので体力的にも続けられています。)

そういった形なので、現在は単独事業としては難しい状態ではありますが、中村が店番も兼ねて仕事をして、ボランティアスタッフが勉強時間をMIRAI BASEで過ごすことによって成り立っている状態です。

最近は、大学生スタッフが同級生をたくさん連れてきてくれるようになって売り上げが上がってきたので、交通費が出せる日も出てきました。

ともあれメイン業務の合間に運営をしていたり、強い売り上げ目標を立てていないところを考えると、コワーキングスペース茅場町 Co-Edoの田中弘治さんのおっしゃる第1世代に近い場所であると思います。

## 学生たちに支えられて

学生の才能が爆発しています。相馬友成くんは未来大生のニーズ調査をし、高橋大輔くんにはコワーキングスペースの事例からネットワーク環境、プランの相談にグッズのデザインまで幅広く対応してもらい、笹森なおみさんにはいち早く店番に入ってもらい、村山竜次くんにはロゴのデザイン、倉茂雄人くんは3Dプリンタやその他ハードウェア関係の相談役に、今利仁くんはGoogle Home miniなど遊べるガジェットを置いて利用者が色々楽しめるようにしてくれたり、山口賢登くんは勉強している深夜にMIRAI BASEを開けてくれたり、中田裕貴くんは改装の話をリードしてくれたり。みな良い意味で場をハックしてくれているのを感じます。

## 今後の展望

元々、大きく期待されている部分ではないので、このまま少しずつ大きくしていければと思います。

とはいえ、利用者の学生が自分たちが過ごしやすい場所にしたいということで、色々改装をしようとしているところです。現状のスペースがいかにもオフィス然としているので、作業をするのにテンションが上がるスペースを目指して秘密基地だったりインスタ映えだったりバーカウンターだったりのアイディアが出ているので、せっかくなのでそれを試せるように予算を引っ張り出したりしている状態です。最近は夜中に壁の2面を黒く塗ったりしました。

それと最近は大人の利用者も出始めているので、ルールを固めるのも同時進行中です。

今後はコワーキングそのものに収益を強く求めず、スクール事業など、場所を活用した収益元の模索をしているところでもあります。

## 元々場を固定するつもりはなかった。

実は、Code for Hakodate の運営時には、「特定の活動場所を持たない」という裏目標を持っていました。

函館にはコワーキングスペース以外にも、冒頭で触れた「函館市地域交流まちづくりセンター」、「函館市青年センター」、「函館市亀田福祉センター」、最近できた「はこだてみらい館」、「Gスクエア」など、公設の施設が函館には多くあり、「湯川寺」では電源とWifiが使えるカフェスぺースの開放もしています。函館には多くの活動スポットがあるので、様々な場所を回りながら、地域の課題を探していこうということでした。

そういった中、突如場を持てるという状況になったので、それはそれで嬉しかったのですが、市内様々な場所に行って何気ない話をするということが、地域の活性化にもつながると思っていたので、そういった意味ではあまり外に出る機会がなくなったのは正直なところで、若干辛い部分ではあるかもしれません。

## (おまけ)函館のコワーキングスペース/コミュニティカフェ事情

地域の説明をする際に資料を集めていた時の副産物です。たまり場的な意味を持ったところもあったので、リストアップします。

- コワーキングカフェ小春日和 (2008年10月-)
    - 八幡町、教育大近く。スペース貸しもしている。
- アイスペースⅡ号館(2012年4月-)
   - 大川町、教育大と五稜郭駅近く。行ったことはまだない。
- goes around cafe(2009年5月-2011年12月)
   - 戸倉町函館高専函大函短近く。
- コミュニティ&カフェ はなはな(2012年7月-)
   - 昭和、五稜郭駅近く。子育て世代の人気高し。
- 勉強カフェ 函館ラーニングスタジオ(2014年1月-2015年1月)
   - 花園町。現在は営業していない。
- ハゴラボ(2013年7月20日-)
   - 五稜郭地区。現在は五稜郭ガーデンに移転。レンタルスペースとなっている。

五稜郭から教育大の周辺が層の厚さを感じます。

## (おまけ)沿革

2017.04.11 (株)アットウェア 函館Laboratory が本町から美原に移転。(株)函館ラボラトリ を設立し (株)アットウェア 函館Laboratory の業務を引き継ぐ方針が決定。その後7月に正式に設立し、現在に至る。中村が (株)函館ラボラトリ の代表の松舘より平日夜間の利用許可を得る。

2017.4 中村の仕事が終わった後に不定期にオープン開始。ライトニングトーク(LT)や交流会、勉強会なども行う。

2017.5 平日夜、毎日オープンする試験運用を開始。学生の利用料金は300円に。

2017.7 一時的に学生100円、一般30分100円プランを設定し、運用開始。

2017.12 改装計画進行中。

## さいごに

以上、うまくまとめられませんでしたが、以上とします。

何か質問があればお応えしますので。

次は、Hiromasa Hataさん、よろしくお願いいたします。

地域の最小単位としてのコンビニ

最近、地域コミュニティに最小単位はどこに設定すべきかを考えることがある。いわゆる「ご近所さん」がこのどこまで通じるのかという話なのだけど、これがなかなか地域によってまばら。

 

既存のものでいうと町内会や自治会がまさにそうで、マンションの管理組合も入るかもしれない。

 

ただ、大部分のそれが現在の生活に根ざしているのかというとそれは疑問で。

 

そういう意味ではもしかして、コンビニがコミュニティの最初単位になるのではと思いました。

 

最近は荷物の受け取りサービスとか、フードコート的な場も持ちつつありますし、通販が増えてきていることを考えると、そういった日用品の倉庫にコンビニがなり得る可能性もあるかなと。

 

以上、床屋さんの待ち時間にお伝えしました!

 

はこまち通信にインタビューが掲載されました。

どうも、ナカムラタクヤです。

最近は消防団に入ったり、また転職したり、場づくりしたり、ここで書きたいことは色々あるんですが、小出しで書こうとしても固まりでごっそり出てくるので、うまく切り分けられないのが現状です。

…まあ、色々な方法を使ってなんとかします。

さて、今回書きたかったのはタイトルの通り、函館市地域交流まちづくりセンター(通称「まちセン」)の『はこまち通信 Vol.40』に中村のインタビューが掲載されました(PDFでも読めます)。

http://hakomachi.com/diary3/2017/05/はこまち通信40号を発行しました!/

http://www.hakomachi.net/tushin/

 

度重なる校正に付き合っていただいた谷口さん、ありがとうございました。かなり振り回してしまった感があります。

言いたいことが多すぎて力ずくあのサイズにまとめましたので、合間に読んでもらえると嬉しいです。同意反論ともどもお待ちしております。

ここで泣く泣く削ったことも徐々にここで書ければ良いな…

函館の市民活動のアーカイブ

50年経ったら過去の恥はかき捨てとばかりに機密文書を公開するアメリカさんマジリスペクトしてるナカムラです。ご無沙汰です。

 

久々に記事を書きました。そのついでに今までの記事の一覧を見ていたんですが、8割くらいは月の下旬、20日以降に書かれていました。なんなんでしょうね、不思議ですね。

 

さて、急ですが、函館市で今まで市民によって行われてきた活動の歴史をまとめたいとかねがね思っています。

 

あまり過去を掘り返しても未来への意味がないのではないかと思われるかもしれませんが、

 

  1. やる時代が早すぎて失敗したけど、今やるとうまくいくもの(※)、今でも通用するけど何故か続かず途絶えてしまった取り組みを掘り起こせるかもしれない
  2. 過去の苦労した点、失敗点を供養するというか、共有して次代に繋ぐ

 

こんなメリットがあると感じているのです。

 

(※)「セガのように早すぎたもの」と言えばわかる人も多いかもしれない。インターネット対応など、時代の2歩先くらい進みすぎた取り組みに果敢に取り組んでいたが、なかなかウケなかった。一歩先でさえ進みすぎていて、半歩先くらいを狙わないと注目と実売が結びつかないのだなと感じました。

 

まとめたものは函館市内で本にして他都市の人も含めまちづくり界隈の人に読んでもらいたいですね…という構想でした。場合によっては市長が発言してた教材DVD?みたいのにもできそうですね。

 

こういった取り組みをアーカイブするのは、横浜のBankART1929(バンカート、 http://www.bankart1929.com/  ) さんで展示会があるごとにパンフレットというか、コンセプトブックのようなものを毎度出しているところから影響を受けています。美術館の企画展とか映画でもやっていることですけどね。

 

でも実は函館でも現在の活動については「DO!はこだて」( http://www.hokkyodai.ac.jp/info_area/hak/detail/51.html )でやっているので、そちらと連携しつつやれればいいのかなと思ってます。

 

と、札幌からのバスの帰り道にお伝えしました!

愛と気合とオープンイノベーション

このブログは、まちづくり Advent Calendar 2015 - Adventar 24日目の記事です。

まちづくりネタということで、普段あまり記事としては書かないのですが、書いてみましょう。ちょっと当事者の中に入っているので、書いていてダメージを受けそうではありますが。当事者が自分自身のいる場所に関して冷静な立場から文章を書くことがこんなにも大変だとは思わなかった。

「ソーシャルビジネス」という言葉はご存知でしょうか。

ソーシャルビジネスとは?~ビジネスの手法で、地域や社会の課題に取り組む継続的な事業

私たちの周りには、子育てや介護・福祉、地域活性化、環境保護などの様々な社会的課題があります。このような社会的課題の解決に向けて、住民やNPO法人特定非営利活動法人)、企業などがビジネスの手法を用いて取り組む事業を、ソーシャルビジネスといいます。

人々の価値観やニーズが多様化し、行政だけではこうした社会的課題への対応が難しくなっている中で、社会的課題やニーズを"市場"として捉え、それを解決するための取組を、持続的な事業活動として展開する「ソーシャルビジネス」に注目が集まっています。

ソーシャルビジネスが一般企業の営利事業と最も異なるところは、事業の目的として「利益の追求」よりも「社会的課題の解決」に重点を置いていることです。またソーシャルビジネスがボランティア活動と異なるところは、社会的課題に取り組むための活動資金を、寄付や行政からの助成よりも、ビジネスの手法を活用して自ら稼ぎ出すことに重点を置いていることです。

ソーシャルビジネスの定義については、経済産業省「ソーシャルビジネス研究会報告書(平成20年4月)」[PDF]を参考にすると、次のように説明できます。

ソーシャルビジネスの定義

(1)社会性
現在解決が求められる社会的課題(※)に取り組むことを事業活動のミッションとすること
※社会的課題の例:
環境問題、貧困問題、少子高齢化、人口の都市への集中、高齢者・障害者の介護・福祉子育て支援、青少年・生涯教育、まちづくりまちおこし など

(2)事業
(1)のようなミッションにビジネスの手法で取り組み、継続的に事業活動を進めていくこと

(3)革新性
新しい社会的商品・サービスやそれを提供するための仕組みを開発したり、活用したりすること

ソーシャルビジネスは、定年退職した人が自分の強みを社会のために発揮したり、子育てを終えた女性がその経験を生かしたり、若者が社会問題の解決に自分の生き方を見出したりするなど、「困っている人を支援したい」「自分の能力や技術を社会のために役立てたい」と考える様々な立場の人々が、様々な形で社会と関わるビジネスです。それは、社会的課題の解決と同時に、活動をする人のやりがいにもつながります。また、新たな雇用や新たな市場の創出にもつながります。

さらに、ソーシャルビジネスの多くは、地域の問題解決のために、当事者である地域住民が主体となって立ち上げるケースが多いため、地域おこしや社会の活性化につながる活動としても期待されています。

また、本業として他の営利活動を行う企業が、「企業の社会的責任(CSR)」の一環としてソーシャルビジネスに取り組む例も現れています。

 ということで、行政だけではできない、行政に頼ってばかりもいられないということで、ならば民間で公共性の高いサービスや取り組みをやってしまおうというものです。

再度引用します。

行政だけではこうした社会的課題への対応が難しくなっている

これに関しては、行政だけでなく、企業に関しても似たような状況になってきています。簡単に言うと「1社だけだと大変だからみんなでやろうよ」という話なのですが。この考え方が「オープンイノベーション」だったり「オープンガバメント」なのですがですが、この話はまた改めて。

なぜ「ビジネス」である必要があるのかに関しては、スタッフが疲弊せず、継続的に行うためなどの理由があります。法人形態としては、任意団体やNPO(非営利活動法人)が大部分であり、場合により株式会社、最近だと一般社団法人として起業するところも増えています。

今回はそのあたりの事情について書いていければと思います。

ビジネスとソーシャルビジネスとの違い

先ほどの引用にもある通り、利益を出すことを主眼に置いた一般的なビジネスとは違い(もちろん一部そうでないところもありますが)、ソーシャルビジネスはサービスを継続的に行うためのあくまで手段に過ぎないということです(ちょっと言い過ぎかもしれませんが)。

そうなると、利益が出づらい構造になるというのが実際です。そんな中、どうやって活動を継続していくのか。それが「愛と気合」となるわけです。

ここで質問ですが、あなたがソーシャルビジネスで利益が十分に出せない場合はどうしますか?今回挙げる対処法は大きく分けて2つ。もっと効率的に働くか、もっとたくさん働くかの2つです。(本業の合間に行うという方法もあるのですが、それは別の機会に)

ソーシャルビジネスを行うためには「スーパーマン」である必要がある?

この分野の従事者の多くは、モチベーションも高く、夜も寝る間を惜しんで仕事ができるいわゆる「スーパーマン」が多い場所であります。自らの時間のほぼすべてをその経営に充てるという意味では、広告代理店やテレビ業界などのクリエイティブ職、プログラマ、社長業など、「ブラック」と揶揄されるような働き方を行っていても(モチベーション上は)平気な人たちの世界です。

このような人たちが運営していない、効率的な業務を追求し定時を守らせるなどワークライフバランスを重視した組織ももちろん一定数は存在はするのでしょうが、まだまだほんの一握りといったところでしょう。

そもそもソーシャルビジネスの関しては、扱う分野が広範囲すぎたり、その担当者にしかできない特殊な技能や経験、ノウハウが必要なものが多く、なかなかうまく効率化ができないことが多く存在します。

まとめ

こういった形で、モチベーションの著しく高い創業者の代においては継続するのがこういった組織ですが、そうなると後継者の問題が発生します。それまで俗人的だった経営方法や仕組みが、システマチックに、誰かが倒れたり、万が一亡くなったとしても誰もが引継ぎをできるように仕事を細分化して身に着けられるような環境づくりが必要になります。

このように書くと、一般のビジネスも同じような気がしますが、実際のところはどうなのでしょうか。

ともかくまとめに入ります。

「(今のところ)オープンイノベーションには、愛と気合が必要だ」と締めくくります。

とはいえそんなスーパーマンばかりの職場はいつか持たなくなる。それに備えて、システム化や助長化など、仕事に余裕の持てる環境づくりを行うフェーズに入ってきている、というところがキモです。

具体的にはワークシェアリングの考え方もありますし、副業とはまた別の複数の仕事を掛け持ちする時代も来るかもしれません。そういった状態を先行して進めていくのも面白い試みかと思いますが、どうでしょうか。

ワークシェアリングに関しては、個々人の守備範囲が広がることで、地域に新たなつながりや発展が生まれる可能性が十分にあります。そのためには、その仕事の担当領域、責任の所在をはっきりさせることが前提となるでしょう。同時に関わっているいずれの仕事も中途半端にしてしまうことは最悪の状態なので、と自戒を込めて書いておきます。今後はスマートにいきたいものです。

でもそれってスーパーマン的になってしまうのだろうか。悩む日々が続きます。それでは。だいぶ遅くなってしまいましたが、Advent Calendarネタは以上とします。

「PATTERN-2」の感想 ~川田十夢(AR三兄弟 長男)について語る~ その2

昨夜は、真夜中のハングアウトゼミ-夏季集中講座-「AR三兄弟のAR活用講座」
ラジオの体なのにらしからぬ技術的な話をしてくれるオトクな回でした。
↓しかも放送された内容がちゃんと記録されている。良かったらどうぞ。

www.youtube.com

90分。時間も内容も大学の講義1本分ですね。そういえば言われてみると、確かにガチの開発者が90分のラジオの生放送を46回もやっているのは凄いな…

※ここも詳しく話したいけど今後改めて。...やっぱりちょっと書こう。リスナーがいかに作る側の視点に立って楽しめるか、が理解のキモになるかなと。『課外授業 ようこそ先輩』で話してらした「"余白"を見つけて楽しむ」という話は面白かったです。AKB48も余白があるからファンが集まるのかなと。

というわけで、ナカムラタクヤ@横浜です。最近食堂の150円うどんに50円の小鉢を2つ頼んで食べられる驚きとありがたみを感じています。冷凍麺の技術躍進は恐るべきもので。

さて、PATTERN-2の話です。

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場所は下北沢。数年振りに若者の街に来ました。場所がここなのは新宿からも渋谷からも近いし、若い人が集まる場所だからでしょうか。

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今人気のマツモトクラブさんが川田さんのアイディアを一人芝居の形式で実現していくというもの。

例えば思考が共有できるシステムを作った会社の会議で起こる事件。

例えばPhotoshopで事件を解決する探偵(前作ではExcelで事件を解決していた模様)。

例えばアプリのカメラで切手を覗くと、動画メッセージが流れるサービスの紹介を訪問販売のシチュエーションで説明。

ストーリーやシチュエーションがあるものの、いわゆるオチありきのものではないので(本人確認済)、笑いを期待していた人には厳しかったかもしれません。

ただ、私はこれを見てアイディアがドバドバ出て来たので。そこに面白さや「余白」を感じる人ならバッチリ楽しめると思います。

時間なのでこの辺で。もう少し詳しい内容を思い出しながら、次回は公演後の佐渡島庸平さんとの対談について書こうと思います。

ではまた!