ナカムラタクヤのナンヤカンヤ2

はてなダイアリーから引っ越しました。過去の記事を統合し、こちらで書きます。

「一般人の顔が意図せずカメラに収まってしまう問題」を解決する技術

報道などで(ブログとかでも)一般人の顔が映ってしまうと、最近だとモザイクがかけられますよね。

その理由ってのは肖像権の問題だったりするんだけど、(以下に詳しい↓)
小寺信良の現象試考:「撮影」の暴力化について考える
http://tb.itmedia.co.jp/tbs/anchordesk/articles/0807/22/news013.html
それって今も手作業でやられているんだろうか?報道とかには顔を認識して自動でモザイクかけてくれるソフトってあるのかな。

自動で写真にモザイクつけてくれればいいのに

[:large]「公共交通のデザイン」に関するレポートより。こんな感じで手動で目を塗りつぶしていく。はてなのフォトアルバム上でできるからそれなりに楽なんだけど。
できれば、自分みたいな「不特定多数が写ってしまう写真をWEB上に載せる必要がある人」のニーズに応えて、「人の顔を自動で認識してモザイクをかける」機能を実装できないもんなんでしょうか。最初に全員にモザイクかけちゃって、例外な人だけクリックしてモザイク解除とか。結構マシンパワー必要そうだけど、できないことはないと思う。もしくは、デジカメ側にそういう機能付けちゃうとか。
とりあえず、はてなの運営に提案してみます。

話は戻って、報道と「映りたくない人」の問題の解決策

解決策その1―映りたくない人に目印になる何かを身に着けてもらう(例:運営側で用意した帽子を被ってもらうなど)

野外の大きなイベント等でどうしても映っちゃったりする場合があるけど、そういう時はあらかじめ入場時に「映ってもいいですよ」って旨の誓約書に同意したりしなきゃいけなかったりするんだけど、結局それは面倒。同意できない人は中には入れなかったりもしちゃうし、わざわざ同意するのにサイン書かなきゃならない場合もあったり。

だから、その対策として決まった色の帽子とかマフラーをしてもらうっていうのはどうでしょう。実際、前に行った小規模なイベントでNHKが撮影に入ることになって、映りたくない人は赤いネームプレート、映っても構わない人は青のネームプレートをするってのがありました。
それで、撮影する人はなるべく赤のネームプレートをした人は撮らないようにするし、万が一映ってても編集の時点でその人が出ないようにもできるでしょう。

で、それでもどうしてもその人が映った画を使いたいときはモザイクにする必要がありますが、こういう時に前もって色の付いた帽子に反応してそのかぶってる人の顔だけ自動でモザイクにしてくれる、っていうシステムがあれば非常に編集もラクになりますよね。

解決策その2「ARTooKit」の技術を応用する

ARToolKit」ってのをご存知でしょうか?
ビデオカメラなどに映った2次元バーコード(っぽいもの)に反応して、そのバーコードの上に3Dなどの画像データが実際にあるように見える、っていうツールなんですが、実際コレを見たほうが早いですね。

詳しい説明はこちらに↓
・出た!なんか拡張現実感技術ちゅうスゴい技術で初音ミク!(初音ミクみく)
http://vocaloid.blog120.fc2.com/blog-entry-238.html

このバーコードを配布する帽子の前面に貼り付ければうまいこと自動認識でモザイク処理できるんじゃないかな、と思います。あとは既存の色認識。ブルーバック合成の要領で青か緑の帽子を被ってもらうとかすればもっと簡単にできそうですね。
(『電波少年』出演者が顔しか見えなかったのは顔以外、服とか背景もすべて青いものを利用、PC処理で青いものは透明に。その透明な部分にCGとかの背景を入れていた。最近だと『天才テレビくん』の背景も同様)

実現はそう遠くは無いでしょう。