ナカムラタクヤのナンヤカンヤ2

はてなダイアリーから引っ越しました。過去の記事を統合し、こちらで書きます。

「4K映像」とは?

ども、ナカムラです。
前回は「公共交通のデザイン」に関するレポート(というか雑記)を書いたわけですが、今回は「4Kビデオカメラを使った映像」のお話です。

*4Kの解説自体は、ここのほうがわかりやすいです。4Kのことを知っている人は一番下の『over4K画質の時代に何ができる』まで飛んでしまって大丈夫です。
・【Interop Tokyo 2007 Vol.7】ハリウッド映画は「4K」の時代、デジタルはエコにもつながる!
http://www.rbbtoday.com/news/20070614/42654.html

「4K」とは?

そもそも「4K」ってなんぞやって話なんですが、
「K」っちゅうのはつまり、「キロ」=「1000」のことです。
「4000」ってことですね。

「4K=4000」の「映像」とは?

普段皆さんが見ているテレビってのは、簡単に言えば「色の付いた点の集まり」だっていうのは知っていますか?

この「色の付いた点の集まり」ってのはテレビだけじゃなくて、本とかチラシとかポスターみたいな印刷物でもそうなんです。

ためしに自分の持っている本の表紙か何かを虫眼鏡で見ると、いろんな色の点が集まって色が出来上がってるのがわかります。

とまあここでは「目に見えてるもののほとんどは、色の付いた点で表現できる」とでも思っておいていただければ大丈夫です。

で、その「点」ってのは、細かく多くあればあるほど細かく(きれいに)見えます。逆に、荒くて点が少なかったりするとカクカクしたり、ぼやけて見えたりしちゃいます。

ここで、テレビの話になりますが、最近よく聞く「ハイビジョン」ってのは、今までのテレビより「点」が多く、そして細かくなったんです。だから「きれい」だとか「細かいところまでよく見える」ようになったんですね。
(今までのテレビ(=SD画質)の点は、「横方向に720個×縦方向に480個」あったんですが、ハイビジョン(=HD画質)になると一気に「横1920×縦1080」になりました。)

はい、ここで4Kの話に戻ります。
先ほど「4K=4000」という話をしましたが、この「4000」は実はテレビでいう「横方向の点の数」なんです。簡単に言うと、ハイビジョンの2倍は細かいんですね(点の数だけでいうと縦2倍、横2倍なので全部で4倍ですね)。

簡単な比較図

うわ、レイアウト狂うわ。
http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200704/07-0425/
ここを見たほうがいいですね、はい。

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□□□□(SD:720×480)


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□□□□□□□□(HD:1920×1080)


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□□□□□□□□□□□□□□□□(4K:4096×2160)

4K映像の使い道

で、4Kみたいにここまで細かくなると、当然データ量が増えます。
そうなるとなんと、普通のハイビジョンテレビでは見ることができません。というより、元々テレビで見ることが目的ではないんです。

じゃあ、どういうところで4K映像を使うのか。それは「フィルム上映の代わりに、映画館などの大型スクリーンで上映する場合」です。
大きい画面で見ると、もちろん細かい部分も見えてしまいますね?
なので、そこで今までの「点の少ないぼやけた映像」を上映すると、ぼやけた映像になってしまいます。それを解決するのが4K画質だったりします。

もちろん、フィルム上映の場合は、あまり画質で悩むことは無いのですが、結局フィルムというのはコストがかかってしまうので、コスト削減の面でも4Kは有効です。
4Kはフィルムの仲間ではなくて、ビデオ(運動会で使うあのビデオカメラ)の仲間なので、簡単に取り直しができたり、色々便利なんです。

…と、ここまでが最近の4K映像の使い道です。
「ここまで」とはいってますが、これでも最先端の分野ではあります。ですが昨今、その最先端の過ぎ去るスピードが速く、どんどん新しいことをやっていく必要があります。

over4K画質の時代に何ができるか

実際、これからは4K画質の3D映像も出てきそうですし、そもそも4Kだけじゃなくて、近々4Kを大きく越す18K画質なんてのも出てきます。横の点18000個ってどんだけ細かいんだよ…。こんだけ細かったらアイドルのシワとかもくっきり、もしかしたらミトコンドリアまで見えちゃうレベルにまでなるかも(笑)

なので、これからは4Kで作られる映画だけでなく、その他にもできそうなことをちょっとずつ書いていきますね。